この漫画がすごい!2016年版にランクインするであろう漫画「恋は雨上がりのように」

恋は雨上がりのように

恋は雨上がりのように

試し読みで1話を読んですぐに単行本を買った漫画。女子高生がファミレスの店長に恋する話なんだけど、実に味わい深い。
作者は眉月じゅん。掲載紙は月刊スピリッツ。

冴えない店長

恋は雨上がりのように 店長
主人公が恋するファミレスの店長が、まぁーーーー冴えない。お客さんには頭下げてばっかりで部下には軽く見られがち。
おどけてコミュニケーションをとるタイプの冴えない中年三枚目男。しかもバツイチ。
パトレイバーの後藤さんから「出来る男」っぽさを取り除いた感じのキャラ。というかキャラデザから性格まで絶対パトレイバーを意識してるでしょ。

一途な女子高生

恋は雨上がりのように 橘あきら
主人公はファミレスでバイトする女子高生、橘あきら。怪我で部活を引退して落ち込んでる時にファミレスで接客してくれた店長に恋をした。
綺麗な顔立ちだけどいつもは無表情で無愛想にクール系。心の中は店長への好きでいっぱいな女の子。
クールな顔しながら心の中で「すき・・・」と言ってるのがとてつもなく可愛い。

ここが面白い!

恋のしかたに共感

恋は雨上がりのように 1巻
主人公の女子高生は店長に純粋で一途な恋愛をしている。冴えないおじさんが相手でも好きになったら好きなのだ。好きに理由はいらない。
自分も高校生の時ってそんな感じで恋をしてた記憶がある。年齢とか立場とか性格とか見た目とか、そんなの気にならないし気にしない。好きという感情が自分を行動させるような、恋愛ホルモンに支配される恋を確かにしていた。女子高生の恋に共感するとは思わなかったが、確かに共感する。この漫画を読んでると高校生の頃の一途な恋愛の恍惚感と悶々とした落ち着かなさがフラッシュバックする。

一方で店長にとっては女子高生との恋なんて現実味がないし乗り気でもない。バツイチだし子供もいるし。もし自分がもっと若かったらと想像するが、今の自分が恋愛をすることなんて想像もしない。昔の淡い記憶を思い出してドキドキはするが、冴えない中年でしかない今の自分がドキドキの主役ではないのだ。
なんだかこの店長にも共感できる。今の恋愛よりも昔の恋愛の記憶の方に惹かれたり。あるいは自分の恋愛よりも漫画の中の恋愛にドキドキしたり。

大人が読むとゾッとする

この漫画を読んでいると恋する心情が味わい深く伝わってくる。でもその一方で主人公の一途な恋にゾッとすることもある。
周りがなんと言おうとも主人公は店長が好き。店長が乗り気でなくても好きをぶつけずにはいられない。高校生の頃の恋愛感情って確かにそんな感じだったけど、大人になった今からすれば少し病的に感じる。恋する高校生なんてメンヘラみたいなものだ。この主人公の一途さにも一片の恐ろしさを感じる。
恋は雨上がりのように 2巻
恋は雨上がりのように 2巻
そしてまた大人になった今では恋愛感情の終わりも知っている。理由のない好きは簡単に冷めてしまう。恋愛ホルモンがストップしたら恋愛感情はスッと消えてしまう。大人には一途な気持ちの終わりが見えるが、高校生だとそんなこと想像もしない。こんなにも店長に夢中な主人公が冷めてしまう日もいつか来るのだろうか。純粋さに内包された残酷さを予感せずにはいられない。

この2つの意味において、高校生の一途な恋愛感情が大人に向けられているシチュエーションにゾッとさせられるのだ。

総評

普通に読んでたらドキドキニヤニヤが止まらない良作。綺麗な絵柄のおかげで主人公がとても可愛く見えるのがポイント高い。細かい部分の描写が丁寧にされてて没入もしやすい。
大人目線でゾッとしながら読んだら名作。こんなにも複雑な気持ちを喚起する漫画はなかなかない。今後の進展にも超期待。

ちなみに2巻ではさりげなくパンチラあり。パンチラにドキドキしたのは初めてだ。漫画史上これほどまでに価値のあるパンチラを、俺は知らない。
恋は雨上がりのように 2巻パンチラ

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